【一枚板テーブル】後悔しないためにもお店選びが大切
こんにちは。アトリエ一本道です。
一枚板テーブルをご検討されているお客様とお話をしていると、一枚板テーブルを購入の際に悩まれているポイントがいくつかあることが分かりました。今回の記事では、一枚板テーブルの購入の際に後悔しない。をテーマに、仕入れから製造販売まで全てを手掛けるアトリエ一本道だからこそお伝えできるポイントやノウハウを紹介します。
ぜひこの内容を参考に、あなただけの特別な一枚板テーブルをお迎えください。



一枚板が反ったり割れてしまったりする不安の解消方法
無垢材を購入する際に、最も重要なポイントの一つが「十分に乾燥された木材であるか?」ということです。一枚板の製材後には、木材に多くの水分を含んでおり、それを乾燥させるには十分な年数が必要です。乾燥期間は、木材のサイズや樹種によって違いますが、3年〜長いもので10年という期間が必要です。一枚板を乾燥させることにより、安定して加工、使用できる状態になるのです。

乾燥が不十分な木材だと、反りや割れ、ねじれ、加工中に水分が出てきたりと問題が発生しやすくなり、アトリエ一本道でも実際に、多店舗で購入された一枚板テーブルが割れてしまったのでお直しはできますか?というお問い合わせがあります。
残念ながら、購入されたお店が一枚板の製材後どのように扱っていたのかが分からないので、お電話やお写真での判別は難しく、実際にお宅にお邪魔して、一枚板テーブルの水分量を計るための含水率計(がんすいりつけい)という専用機器を使用し、水分量を測定します。水分量は15%以下であること。乾燥しているものでないとお直しは出来ません。
一枚板テーブルは、しっかり乾燥した材を使っていても、乾燥時期や湿度が高い時期で板が空中にある水分を含んだりはいたりします。また、お使いになられている環境によっても左右します。例えば、直射日光に当ててしまったり、加湿器や冷暖房を直接あててしまうのも一枚板にとって良くない環境といえるでしょう。その際に乾燥材であっても、どうしても割れてしまったり反ってしまうケースもあります。

抑えておきたいポイント
- 乾燥材であるか
- 購入を検討している一枚板の乾燥状態を詳しくお話できるお店であるか
- 加工前の一枚板だったら含水率計で計ったものを見せてもらう
アトリエ一本道では、一枚板をお客様に安心してお届けするために、自然乾燥期間をしっかりと設けているのはもちろん、定期的に木の水分量を計るための含水率計を使用し、木材の水分量を管理しています。
ご購入いただいたお客様に安心してお買い求めいただける、一枚板を提供しています。
お反りや割れ、ねじれを予防する為のお客様にお選びいただける一枚板の保険

アトリエ一本道では、お客様にお選びいただける一枚板の保険「高周波プレス」をご提案しています。
高周波プレスとは、大型のプレス機を使って一枚板の中に含まれる水分を木の内部から蒸発させることができる技術です。これにより、購入後の反りや割れ、ねじれに対しての不安が解消されます。
一枚板は製材してから乾燥をさせた後も、水分を保有しています。
杢目(もくめ)が詰まった所や、最初は、ぐんぐんと育った木も徐々に成長がゆっくりになると、杢目が詰まって行きます。そういった所には蒸発しにくく、水分が溜まっていたりします。
それを3日間にかけて電磁波を当てプレスしていくのですが、
例えば、固くなったご飯を電子レンジに掛けると全体的につやっとふっくらします。
そういった原理で、一枚板の中にある水分を全体へ散らしていくのです。


その他、高周波プレスには嬉しいメリットがあります。
- 木材内部の水分を全体にちらし、使用中の板の動きを最小限に抑えることができる。
- 反りや歪みが出ている一枚板でも高周波プレスにかけることで、真っ直ぐに修正することができ、一枚板の厚みを保つことができる。
- プレス処理中に一枚板が高温になるため、殺虫効果がある。
このように、高周波プレスをすることで一枚板をお迎えした後も安心してご利用いただけます。アトリエ一本道では、約9割のお客様が高周波プレスをお選びいただいております。


それでは、高周波プレスにデメリットはあるのか。
デメリットはほとんどありませんが、稀に、圧力をかけたことにより、割れてしまう。場合があります。
そういった場合は、職人の巧みな技術により、しっかりと補修していきますのでご安心ください。
-
高周波プレスをやらなくていい場合はありますか?
-
アトリエ一本道ではプロが見て高周波プレスをやらなくてもいい場合を判断いたします。ポイントとしては、一枚板の製材時期や乾燥時期、反っていないかを確認いたします。
一枚板テーブルはへこむ!?テーブルに適した硬い木材を選ぼう
一枚板のテーブルを選ぶ際、テーブルへの傷やへこみを防ぐためには、適切な木材を選ぶことが特に重要です。ここで知っておきたいのは、柔らかい木材は傷がつきやすく、軽量、天板がへこみやすいということ。例えば、杉材ですと爪できゅきゅと押しただけで、傷が付いたり、書き物をした際には指圧で文字が天板に移ってしまいます。
そのため、テーブルにはあまり適していません。
やはり、毎日使うテーブルですから傷が付きにくく、傷を気にすることなく使える硬い木材をお勧めします。硬い木材ほど傷やへこみがつきにくい特性があります。例えば、ウォールナットやケヤキ、ボセなどは硬度が高いので、テーブルの天板として適しています。日常的な使用や多少手荒に扱っても、へこみや傷が付きにくく、美しい状態を保つことができます。選び方を知ることで、使い込むほどに愛着が湧く、長く使える家具を手に入れることができます。
• 選ぶべき木は、硬い木、広葉樹(こうようじゅ)

広葉樹は針葉樹と比べて硬く、耐久性に優れています。そのため、テーブルや収納家具に最適です。広葉樹の硬さは、日常的に使用するダイニングテーブルのような家具で特に重宝されます。ちょっとした軽作業や食事、床材として、多少乱暴に扱われても、比較的傷がつきにくく、杢目の目が詰まっているので、美しい杢目を持っているのが特徴です。
• 柔らかい木、針葉樹(しんようじゅ)は向いていません。
柔らかく加工しやすい。重量も軽いため、加工には向いています。しかし、傷つきやすい性質があるため、ダイニングテーブルや収納家具にはあまり適していません。
■代表的な3種の針葉樹
(杉、ヒノキ、ポプラ)

天板につくシミなんて怖くはない。ウレタン(セラウッド)塗装を選ぼう
テーブルの天板にソースや醤油などのシミがついてしまうのは、避けたいですよね。
こちらもお客様から多くご質問がある一つです。
一枚板の仕上げの方法に、ウレタン(セラウッド)塗装を選択することで、その心配はなくなります。これらの塗装は、木材に対し、車の塗装と一緒のガンで下塗り2回、中塗り2回、上塗り2回と片面、計6回に渡り、強固な保護膜を配布し木材をパッキングしていきます。それにより、日常的な使用から天板を守ります。
ウレタン(セラウッド)塗装は、耐水性、耐油性に優れ、木材本来の美しい風合いを保ちながらも、傷や汚れに強く、長期間使用してもその輝きが失われにくいです。さらに、セラウッドは表面が硬く、摩擦や衝撃にも強いため、安心して使用できます。キッチンやダイニング、勉強机などの使用に最適です。液体や油分がこぼれても、簡単に拭き取ることができ、天板が汚れにくくなります。
これらの塗装を選ぶことで、日常的な使用からくるシミや汚れを防ぎ、テーブルを美しく保つことができます。大切な家具を長く使いたい方には、ウレタン(セラウッド)塗装を選択していただくことをおすすめします。

一方、オイル塗装は、木材にオイルを染み込ませることで、無垢材の良さを引き出す、植物油でできた塗料です。
ひまわり油などの自然の植物油と植物ワックスをベースにした塗料です。植物油を木部に浸透させて、木を表面と内側から保護します。表面に膜を作らないため、水や汚れ、傷に弱く、濡れたコップを置いたままにしてしまうとしみが残ってしまったり、水拭きをすることが出来ません。ですので、毎日のお食事を囲むダイニングテーブルには適していません。また、半年に1度オイルを塗っていただくメンテナンスが必要です。
職人の技術でウレタン塗装とオイル塗装の仕上がりに違いはほとんどありません。
当店では熟練した職人が一枚一枚丁寧に仕上げております。そのため、ウレタン塗装とオイル塗装で大きな見た目の差はほとんどありません。実際、店内にウレタン塗装とオイル塗装のテーブルを展示しておりますが、多くのお客様が「見分けがつかない」とおっしゃいます。
牛乳をこぼしてしまった!お茶碗をひっくり返してしまった。などのハプニングは生活をしていてありますよね。
小さなお子様やペットがいるご家庭では、さっとお手入れがしやすいウレタン塗装がおすすめです。傷や汚れ、水に強く、家事にも負担がかかりません。
こちらはウレタン塗装のシミ汚れが落ちるのか検証してみました。




向かって左から、醤油、マヨネーズ、水性ペン、マーカーです。
全て、水拭きでベタつきもなく、綺麗に拭き取ることができました。
小さな子供がいるので乗せ型の脚では心配
一枚板のテーブルの脚には様々な形がありますが、一枚板を乗せるだけのT字のアイアン脚がスタンダードな形です。
この脚は、天板の重量が重いため、脚を固定しなくても一枚板と脚の間に十分な重力が乗り安定します。また、片足に3点の金具に対し均等に荷重がかかるように配慮され動きにくくなっています。さらに、一枚板と脚の接着部分にゴム材を使用することで、テーブルの動きを防ぎます。
これまでに全国200台以上のテーブルを納品しており、地震や衝突で落ちてしまった。という事例はございません。しかし、ご心配な方には、天板を固定するタイプの脚をご案内しています。この脚は着脱可能で、お引越しや、今後、脚を変えてローテーブルとして使用したい場合にも問題なくご利用いただけます。
ここで、乗せ型T字脚と、固定脚のメリット・デメリットをお伝えいたします。
メリット | デメリット | |
乗せ型脚 | ・裏表が使用できて気分によって変えることができる ・一枚板が反ってしまった時に、脚に付いているアジャスターで補うことが出来る | ・地震と時に不安がある |
固定脚 | ・小さな子供がいても安心して使える ・地震の心配がない | ・裏表で使用することができない ・脚のデザインを選ぶことができない ・固定することにより、一枚板の動きに対応できず割れてしまう可能性がある |
乗せ型脚


固定脚



▲商品ページは画像をクリック

どちらのタイプでもお選びいただけるように、バリエーションを揃えています。
また木製の脚や、お客様のご希望に沿ったデザイン脚も製作できますので、スタッフにご相談ください。
一枚板テーブル、メンテナンスが大変って本当?
一枚板の天板は、無垢材であるためにメンテナンスが大変だというイメージを持たれることもありますが、メンテナンスフリーです!
セラウッドやウレタン塗装を施した一枚板天板は、汚れや水分に強く、普段のお手入れは、水拭きだけ。と、とても簡単。ソースやコーヒーをこぼしてしまったり、お子様がペンでお絵描きをしてしまってもサッと拭くだけで大丈夫です。油汚れの場合は、温かいお湯で絞った台ふきんでお手入れしてあげてください。
日常的に使いやすいだけでなく、お子様がいるご家庭にもお勧めです。

一枚板テーブルの選び方
沢山のテーブルがあってどう選んでいいか分からない方へ。
世界に一つだけのテーブルだからこそ、自分の生活スタイルやインテリア、好みに合ったものを選びたいですよね。ここでは、選び方のポイントとして色合い・樹種・形という3つの観点から、一枚板テーブルの選び方を詳しく解説します。
「色合い」を選ぶ


悩まれているお客様へ、まずはインテリアのイメージとしてどんな色合いをお探しかお聞きすることがあります。
ざっくりで構いません。「黒っぽい色味」「明るい感じが好き」「白いテーブルがいい」「個性的な色」など
黒っぽいイメージですと、ウォールナットやウェンジをお勧めできますし、白いテーブルでしたら、栃をお勧めできます。これで沢山あった選択肢から、イメージに近いものへと絞られてきますよね。
一枚板って面白いもので、ピンク色もあれば、ケヤキのような暖色系、はたまた紫色もあるのです!!
選ばれている時間も一緒に楽しみください。





「木」を選ぶ


どんな色合いが良いか決まれば樹種も絞られてきたはずです。同じ樹種でも色合いが少し違っていたり、杢目が変わった物や、特徴的なものなど様々です。これもまた一枚板選びが楽しくなるポイントの一つ。
これだ!と思う一枚を探されてみてください。
「形」を選ぶ


自然が創り出した一枚板。真っ直ぐ太陽に向かって伸びるボセのような、綺麗な長方形もあれば、せっかく一枚板テーブルを購入するなら変わったものが良いよね。とおっしゃるお客様も多く、変わった形の一枚板まで、様々な形があります。
間取りや用途に合わせて一枚板のテーブルを選ばれてみてください。
さらに、アトリエ一本道ではダイニングテーブルだけではなく、ローテーブルや座卓、テレビボード、パソコンデスク(学習机)、カウンターなどお客様の用途に合わせたサイズの一枚板天板も取り揃えております。
ぜひ、ご希望の一枚板を店舗またはオンラインストアにてお探しください。
アトリエ一本道公式LINEからお問合せも可能です。
お気軽にご連絡ください。
「杢目(もくめ)」を選ぶ



全てウォールナットの一枚板テーブルですが、どれも表情が異なります。
木が成長する過程で生まれる、個性的で美しい杢目たち。
直線的でシンプルなものから、波打つような流れる模様、緻密で複雑なものまで、一本一本異なる表情を持っています。テーブルを選ぶときは、ぜひ木の持つ自然な表情をじっくり眺めてみてください。
プチ知識♪杢目には種類があるのです。



オンラインストアはこちら
お問合せご相談はアトリエ一本道公式LINEへ
一枚板”風”のテーブルに注意
一般に販売されているテーブルの中には、本当は一枚板のテーブルではないのですが、一見、「一枚板のテーブルかな?」と間違えてしまうような一枚板”風”のテーブルがあります。
たとえば、2、3枚の板をはぎ合わせたテーブルや、安価な集成材に一枚板風の杢目突板を貼り付けたテーブルなど、継ぎ目がないことから、まさに一枚板”風”に見えます。しかし、一枚板テーブルと比べると値段の相場が安いため、見分けはつきやすいでしょう。
お客様に寄り添う一枚板テーブルを安心してお買い求めいただく為に
アトリエ一本道からのご提案
「お客様に一枚板のメリット・デメリットをしっかりお話しした上で購入を考えて欲しい」と話す店主藤園。
ですので、ご来店されたお客様には、「素敵ですよ。」「一点物ですよ。」という言葉ではなく、しっかりお話しさせていただき、ご納得された上でお迎えいただいております。
強み①一枚一枚、仕入れから乾燥時期まで把握している
少人数で仕入れから製造・販売まで行っているため、一枚一枚の乾燥時期を把握しており、お客様により安心していただけるお店作りをしています。
強み②自社工房を持つ専門店
原板(未加工品)からお選びいただくのですが、加工も行っているため、お客様の細やかなご要望よお聞きし理想を形にするお手伝いができます。また、木材の特性からメンテナンス方法まで、あらゆる質問にお答えします。
強み③アトリエ一本道がこだわる仕入れ
お客様が素敵!と思える心に刺さるような一枚板は、原木の段階から見極める「目利きの技術」や「これまでの販売経験」が求められます。アトリエ一本道では、店主藤園が以下の点を重視して原木を選定しています。
• 木の成長過程や状態を見極め、木目の美しさや個性を活かせるかを判断。
• 木材の特徴である木目の流れ、耳の形状、節をテーブルとして引き立たせるか
最後に
一枚板テーブルは、単なる家具ではなく、ご自宅にお迎えした時に感動と一緒にお届けする家具です。
お客様からは、「未加工から見てきたので、家族のようなテーブルです。」「あまりの美しさに息をのみました」などとこれまで嬉しいお言葉を沢山いただきました。アトリエ一本道が大切にしていることの一つに、一枚板のその素材の持つ魅力を最大限に引き出し、末永く愛用していただけるテーブル作りをお約束します。
何かご不明点がございましたら、ぜひスタッフまでお声がけください。
専門的な視点から、最適な一枚板テーブル選びをお手伝いさせていただきます。
店主藤園の解説YouTube
ぜひチェックしてみてください。