一枚板テーブルにオイル塗装は向かない!後悔ポイント

一枚板テーブルにオイル塗装は向かない!その理由とは?

同じものは1つとしてない、世界に一つだけの一枚板テーブル。
形や色合い、杢目は、人の心に刺さり一生を共にできる家具となります。
また、同じ木でも特徴は異なり、インテリアに合わせて選ぶ楽しさや自分好みのものを探す楽しさがあります。しかし、一枚板テーブルならではのデメリットもあるため、知らずに購入すると、後悔してしまうことも・・・

屋久杉一枚板テーブル
スタッフ村岡

そこで今回は、オイル塗装の一枚板テーブルを愛用するスタッフ村岡の後悔に至った具体的な事例や実体験を元に解説していきます。

オイル塗装のテーブル後悔ポイントまとめ

• 傷がつきやすい
• 埃が目立つ
• 手垢が残る
• 経年変化が早い
• 濡れたコップを直接置くのに不安が残る。
•メンテナンスが手間に感じた。


オイル塗装の一枚板を迎えたきっかけ

ウレタン塗装がいいのは、分かっていましたが・・・
オイル塗装の一枚板テーブルを迎えたきっかけは、妊娠中腰痛に悩まされ、通勤に使用する車の運転が腰痛の原因になっていることに気がづき、会社に通えなくなり、急遽自宅作業でパソコン業務を出来るようにするため、手持ちの一枚板にオイル塗装を施し、パソコンデスクとして自宅に迎えました。とにかくこの時は急いでいたのです。
しかし、3ヶ月でその選択を後悔することに…。


オイル塗装のテーブルを愛用している私の後悔ポイント

オイル塗装にして使用してみた結果、こんな悩みの数々が・・・
①オイル塗装は、木に染み込ませる塗料で浸透系塗料なので、ウレタン塗装と違い保護膜がなく、とても傷がつきやすい
②さらりとした肌触りではないので、埃が飛ばず埃が目立つ!
③手垢が残る
④ 経年変化が早かった。
⑤濡れたコップを直接置くのに不安が残る。(シミが残ってしまう可能性がある為)だからといってコースターを置くのが手間に感じた。
⑥パソコンなどを置いている為、メンテナンスが手間に感じ怠ってしまう。
等々のデメリットを沢山感じました。また、使用しているテーブルが屋久杉ということもあり、とにかく傷がつきやすい!!これに関してはもう諦め状態。
「オイル塗装にすると シミや傷がつくけれど、それも味になる。」と言われることもありますが、毎日使う大事なテーブル。私の場合、何年後も綺麗に使い続けたいと思ってしまいました。

屋久杉一枚板テーブル

▲傷がついてしまった一枚板テーブル。生活傷や、猫の引っ掛け傷も・・・


どんな塗装がいいの?塗装方法に注目しよう。

一枚板の塗装は主に2種類。主にウレタン塗装とオイル塗装の2種類があります。

ウレタン(セラウッド)塗装は、耐水性、耐油性に優れ、木材本来の美しい風合いを保ちながらも、傷や汚れに強く、長期間使用してもその輝きが失われにくいです。さらに、セラウッドは表面が硬く、摩擦や衝撃にも強いため、安心して使用できます。キッチンやダイニング、勉強机などの使用に最適です。液体や油分がこぼれても、簡単に拭き取ることができ、天板が汚れにくくなります。

一方、オイル塗装は、木材にオイルを染み込ませることで、仕上げる方法です。オイルが浸透して馴染むため、無垢材の良さを引き出す、植物油でできた塗料で、ひまわり油などの自然の植物油と植物ワックスをベースにした塗料で、木を表面と内側から保護します。しかし、表面に膜を作らないため、水や汚れ、傷に弱く、濡れたコップを置いたままにしてしまうとしみが残ってしまったり、水拭きをすることが出来ないというデメリットがあります。
また、半年に1度オイルを塗っていただくメンテナンスが必要です。

牛乳をこぼしてしまった!お茶碗をひっくり返してしまった。などのハプニングは生活をしていてありますよね。
小さなお子様やペットがいるご家庭では、さっとお手入れがしやすいウレタン塗装がおすすめです。傷や汚れ、水に強く、家事にも負担がかかりません。

職人の技術でウレタン塗装とオイル塗装の仕上がりに違いはほとんどありません
当店では熟練した職人が一枚一枚丁寧に仕上げております。そのため、ウレタン塗装とオイル塗装で大きな見た目の差はほとんどありません。実際、店内にウレタン塗装とオイル塗装のテーブルを展示しておりますが、多くのお客様が見分けがつきません。

これらのことからウレタン塗装を選ぶことで、日常的な使用からくるシミや汚れを防ぎ、テーブルを美しく保つことができます。大切な家具を長く使いたい方には、ウレタン(セラウッド)塗装を選択していただくことをおすすめします。


「急いでいてもセラウッド塗装にしておけばよかった…」と後悔するばかりですが、今からまた工房に持ち帰り職人にお願いし、塗り直すのもなぁ。と、そのまま使い続けています。

パソコンデスクならまだしも、油汚れや食べ物を置くダイニングテーブルにはオイル塗装は避けるべきです。


一枚板テーブルにオイル塗装が向かない5つの理由

1. 保護性能が低い
オイル塗装は木材内部に浸透するだけで、表面に強い保護膜を作りません。そのため、水や汚れ、熱に対しての耐性が弱く、輪ジミやシミができやすくなります。
2. メンテナンスが頻繁に必要
オイル塗装は使い込むと光沢が落ちたり、乾燥して手触りが悪くなるため、定期的な塗り直しが必要です。特に、毎日使用するダイニングテーブルでは、手間がかかります。
3. 耐摩耗性が低い
表面に保護膜がないため、引っ掻き傷や擦れがつきやすく、耐久性が低下します。頻繁に使用するテーブルだと、修復が必要になることが多いです。
4. 湿気や乾燥の影響を受けやすい
オイル塗装では木材の表面を完全に密閉できないため、湿度や温度の変化によって収縮や膨張が起こりやすく、反りや割れの原因になります。
5. 化学的な耐性が弱い
ワインやジュースなどの酸性・アルカリ性の液体がこぼれると、すぐに染み込み、表面にダメージを与えます。一方、セラウッド塗装やウレタン塗装はこうした化学物質にも強い耐性を持ちます。

長く美しく使うためにはセラウッド塗装を!

これらの理由から、一枚板テーブルにはセラウッド塗装をおすすめします。耐久性・耐水性が高く、日常的なメンテナンスの手間も少ないため、長期間にわたって美しさを保てるのが特徴です。

特に、食事や日常生活で頻繁に使う家具には、セラウッド塗装などの保護性能が高い仕上げを選ぶことを強くおすすめします!


オイル塗装のメリットは?どんな方に向いている?

オイル塗装のメリット

日々のお掃除の延長でオイルを塗り直すというお手入れができます。
定期的な塗り替えなどをする際は、元のオイル塗装を剥がすことなく、そのまま上塗りすることができます。また、自然由来の塗料なので、小さいお子様やお子様がテーブルを舐めてしまっても安全安心な塗料です。
クスのような香りのある木であれば、クス特有の爽やかな香りを堪能できます。

オイル仕上げのテーブルはどんな人におすすめ?

メンテナンスを楽しみたい方には、こまめにメンテナンスすることで愛着が増していきます。
美しいまま保ちたいと思っていても、テーブルですから料理や飲み物を置きますよね、生活する中でシミが付いたり傷が付いたりするのは、どうしても避けられません。そんな時も、多少汚れても大丈夫!気にしないよ。それも思い出として楽しみたいと思える。育てていくテーブル。もなんだか素敵ですよね。
このように、テーブルをお手入れしながら長く愛用する生活スタイルの方やDIYが好きな方にはお勧めと言えるでしょう。


アトリエ一本道がオイル塗装選ぶシーンとは?

①お客様からオーダーをいただいた時。
テーブルの仕上げ方法としてオイル塗装かウレタン塗装から自由にお選びいただけます。メリット、デメリットをお話しさせていただいた上でオイル塗装をお選びいただいた際に使用します。
②お子様の安全を考えた家具や小物に
自然由来の安心安全な塗料なので、万が一お子様が口に入れてしまっても問題ありません。人体にも環境にも優しい塗料です。アトリエ一本道が製作する子供椅子はオイル塗装で仕上げております。
③コストを抑えつつ、高品質を維持したいときに
オイル塗装は高価な機械や薬品を使用せず仕上げられるため、コストを抑えることができます。小物やインテリア雑貨、時計などに使用しています。

このようにオイル塗装の魅力が最大限に発揮できる場面で活用しています。


YouTubeでご紹介!【悩めるあなたへ】一枚板テーブルにオイル塗装は向かない

職人である藤園もYouTubeでお話しさせていただきました!
お客様からもご質問が多いオイル塗装の話。 一枚板テーブルをご購入された後にも、末長く愛して一枚板を愛していただけるよう、アトリエ一本道でご購入いただく際には、塗装の方法やメリットデメリットまでしっかりご説明させていただいております。
ぜひご覧になってみてください。


店舗情報

一枚板テーブル専門店アトリエ一本道

一枚板テーブル専門店アトリエ一本道
〒338-0815
埼玉県さいたま市桜区五関463-1
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